[債券]個人向け国債変動10の利率が0.43%に

雑談

個人向け国債変動10の9月募集利率が0.43%となりました。ここ数年見たことがない水準です。

10年の個人向け国債の利率推移

日本銀行が異次元の緩和を公表したのは、2013年(H25)です。そこで、前年2012年(H24)の10月から半年ごとの利率をグラフ化してみました。

個人向け国債の利率は、直近の10年固定債の想定利回り✗0.66で決定されますので長期金利が上がっているというこです。金利上昇の局面での変動金利の優位性が発揮されています。

ここ10年近くマイナス金利で、利率の下限0.05%に張り付いていた頃とは隔世の感があります。当たり前ではあるのですが、実際に利率が見直されているのを見ると、安全資産の投資先として安心感があります。

銀行の定期預金金利と比較しても、反映が早く優位な水準にあります。

過去記事

国債の小ネタ

折角なので国債の小ネタを2つ紹介します。

財務省のホームページ

国による借金の問題点を深刻に説明する傍らで、個人向け国債は安心ですよ!と堂々と借金しているシュールな図式となっています。さらに、金融庁でもお馴染みなうんこドリルも一緒に登場しています。この国は多分大丈夫なのでしょう・・・・。うん。

出典:財務省ホームページ https://www.mof.go.jp/index.htm

某メガバンクで国債を購入すると

財務省のホームページでは、インターネットで購入できる金融機関が紹介されています。中には、購入はできるが中途換金は店舗かコールセンターへ電話する必要がある金融機関があったりします。

外部リンク:財務省 インターネットによる購入が可能な取扱金融機関

でも、都市銀行のところにメガバンクの三菱UFJやみずほの名前がありません。ここで国債を購入すると・・・・・

店舗に行かなければなりません。なんとすべて紙ベースです。既に普通口座がある銀行なのに、別に立派な通帳を作ってもらえます。印紙まで必要です。地方の支店で、中途換金したときは窓口で手続きに小一時間かかりました。一個人客にこんな手間暇かけるのは、銀行からすれば、明らかにコスト倒れで、申し訳ない気持ちになったことを覚えています。

ネット証券なら、購入も中途換金も自宅で一瞬なのですが・・・・・。いろいろ思うところがありました。

しかし、ネット取引が主体の世の中で通帳という実物を持つことは、資産を実感する数少ない瞬間なので、好きな方は好きかもしれません。またオンラインから完全隔離というリスク分散にもなるかも。

↓実物はこんな感じです。この名称ではもう存在しませんが・・・・。

この通帳にかかる収入印紙が曲者で、この銀行は毎年、何十億も納税しているそうです。普通預金なら1口座毎年なんと200円。ネット銀行や信金はかかからないのに・・・・。何とも無駄な話です。時代遅れの制度変えればいいのに・・・・・。

最後まで御覧いただきありがとうございました。

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