[個別株]便利なツール3選

資産運用

インデックス投資を主力にしていますが、一部個別株投資も継続しています。今回は、個別株投資に実際に活用しているツールを紹介します。なお個別株投資をおすすめしているわけではありません。インデックス投資の優位性を視覚的に理解する手段として利用することをおすすめします。

PORTFOLIO VISUALIZER

外部リンク:PORTFOLIO VISUALIZER

米国株・ETFに限られますが、保有ポートフォリオを可視化したり、様々な期間で特定の指数と比較したりできます。さらに保有株のセクター別比率や、規模別の保有割合など多種多様な切り口で分析ができます。無料で使用できる範囲でも、かなりの分析ができる神ツールです。

最も使用しているのが、Backtest Portfolio Allocationです。過去の保有資産の動きが簡単に一覧化されます。一括投資した前提でのグラフ化のため、現実の値動きとは異なりますが、個別株の保有ポートフォリオがインデックスに劣っていないか定期的に監視のため利用しています。

SPYDやHDV,VYMといった高配当ETFが人気を博していますが、こうしたツールを利用すればトータルリターンで時価加重平均型のインデックスETFであるVTIやVOOを超えることは厳しいことが視覚的に理解できます。当ツールではデフォルトで配当は再投資、配当金は非表示設定がなされています。トータルリターンが投資の成果であることが前提とされています。

参考にまでブログ主の主な保有米国個別株を掲載しておきます。米国個別株は、S&P500をベンチマークとして運用していますが、なんとか追従できているのみです。配当部分の二重課税を考慮すると負けてそうです。インデックスは本当に優秀です。個別株投資する必要ありません。

PORTFOLIO VISUALIZERを使用して作成した保有個別株ポートフォリオ
PORTFOLIO VISUALIZERを使用して作成した過去推移。青=保有ポートフォリオ 赤=VOO

理論株価Web

外部リンク:理論株価Web

日本の個別株の理論株価を表示するツールです。株Bizコンテンツの一部として無料で提供されています。サイトの説明によると、資産価値と業績価値に平均的な成長性を加味して算出しているようです。理論株価そのものもはフィクションで、現在の株価と一致しませんし、将来の株価推移は予想できないものですが、簡易的に判断する際の1つの材料としては利用価値があると判断し、紹介させていただきました。

ブログ主は日本株に新規投資する際は、利益に対する株価水準、過去の決算、本社屋周囲の様子(どこにお金をかけているか)、ホームページの掲載順番(その会社が何を重視しているか表す)、魅力的な経営陣がいるか(IRセミナーやインタビュー記事)、転職サイト(従業員の声)、サービス・製品のグローバル・ニッチ・シェア(ニッチ高シェアなサービス・製品を提供していれば、参入障壁あり)、ブランド力などから、持続性や将来性、変化対応力を判断していました。

投資の過程で調べごとをするとこんな分野があるんだと知識が増え、世界も広がっていくのは楽しいです。転勤族でしたので地場企業を生活の中で直接体感したりしたのもよき経験でした。日本株特有の株主優待制度も、小口投資家が優遇される稀有な制度でもらってうれしいです。

しかし、一方で、株主優待は大口投資家にとっては不利です。海外株主にとっては無駄そのもので、大概のケースでは配当に回したほうが総合的にはプラスにも思えます。また、中央銀行である日本銀行がETFとして相当数の日本株を保有している状態にあります。世界の中でも、特異な状況下にあることもふまえると、定石通り、全世界インデックスの一部として日本株を保有すべきで、個別株投資は趣味の範囲で一部にとどめておくべきと判断しています。

理論株価Webより

Seeking Alpha

外部リンク:Seeking Alpha

米国株の情報サイトです。上記リンクはホームページですが、スマホアプリが優秀です。無料で使用できる範囲は限られていますが、保有銘柄の登録ができるため、たまに寝る前に米国のマーケットの状況確認に利用しています。また、銘柄ごとのニュースもみれるため、タイトルだけ目を通したりします。

国内投資信託の手数料が格段に低下して、新NISAが23年度より開始、国内ETFは特定口座なら、外国税額控除が自動で受けられるなど、国内の投資環境が整っています。今後は、直接米国のETFを購入するメリットはあまりないと判断しています。

米国株ETFのメリットは気休めですが、上記のportfoliovisualizerなど仔細な分析ツールが利用できたり、英語の学習に利用できるぐらいでしょうか。

その他、ブログ主は利用していませんが、S&P500の市況が一覧できるヒートマップを提供しているFinbiz や、無料で機関投資家動向などあまり目にしない情報が得られるスマホアプリmoomooもよく紹介されています。

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